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瀬戸内国際芸術祭
瀬戸内国際芸術祭(setouchi Triennale)は、瀬戸内海の島々なを舞台に開催される現代芸術の国際芸術祭であり、トリエンナーレ方式で第1回の2010年から3年ごとに開催され、2022年に第5回目の開催が行われる。
メイン会場となる直島や豊島では常設の美術館や展示物がある。その中で直島は、岡山の宇野港からフェリーで20分、高松港からフェリーで1時間の距離にあり、周囲27.8km、人口は4000人程度の小さな島となる。ここではフェリー乗り場の岸壁付近に草間弥生のアートが設置されていたり
また美術館兼ホテルで、海外からの宿泊客が多くなかなか予約が取れない安藤忠雄設計による「直島ベネッセホテル」や
これも安藤忠雄の設計による地下に埋まった美術館として有名な「地中美術館」
また現在ヨーロッパを中心に活動している国際的評価の高いアーティスト・李禹煥と建築家・安藤忠雄のコラボレーションによる美術館である李禹煥美術館等がある。
直島ベネッセホテルの中でも6部屋しかなく、受付やレストラン、美術館のゾーンからケーブルカーでアクセスするオーパル棟では
至極の島旅体験を味わうことができる。
ちなみに、直島を舞台とした人気スパイ小説「007/赤い刺青の男」が2003年に刊行され、映画化の話も上がり、様々な誘致活動が行われたらしい。2003年は007映画はピアーズ-プロズナン主演のダイ・アナザー・デイが公開されていたが、その次の作品は007もダニエル・クレイグに代わり、作風も大きく変えられて、過去の作品をリブートする流れ(2006年のダニエル・クレイグの作品は「カジノロワイヤル」で1967年に公開されたもののリブートとなる)となり残念ながら映画化の動きは頓挫した。一連顛末をベースとした小説を「ジェームスボンドは来ない」という題で松岡圭佑が出版している。
もう一つの主会場となる豊島は、フェリーで宇野港から40分、高松港から30分、先ほど直島からは20分の距離で、周囲は18km、人口は1500人程度の更にこじんまりとした島となる。
豊島にある最大の構築物は豊島美術館で、豊島の小高い丘の中に埋め込まれている環境に溶け込んだ建築物となる。
豊島美術館のコンセプトは「豊島美術館の「母型」は、一日を通して、いたるところから水が湧き出す「泉」です。ふたつの開口部からの光や風、鳥の声、時には雨や雪や虫たちとも連なり、響き合い、たえず無限の表情を鑑賞者に伝えます。静かに空間に身を置き、自然との融和を感じたとき、私たちは地上の生の喜びを感じることでしょう。」となっている。
どの展示物も、体験することを主眼としており、この豊島美術館でも瀬戸内のゆったりとした島時間を感じる体験をすることができる。
島を離れて高松まで戻ると、20世紀を代表する彫刻家であり、庭や公園などの設計から家具や照明などのインテリアから、舞台美術までの幅広い活動を行なっているイサム・ノグチの美術館がある。
見学時間は午前10時、午後1時、午後3時から1時間ずつで、事前にイサム・ノグチ庭園美術館のウェブサイトに行き、往復ハガキ等で日時指定で申し込む必要がある。
イサム・ノグチの作品としては北海道のモエレ沼公園のような巨大なものも有名だが
こじんまりとした空間の中で、ここでしか見ることのできない完成・未完成の作品群を見ることも良い体験になるのではないかと思う。
また、高松(香川県)は讃岐うどんでも有名でもある。讃岐うどんはそのコシの強さでも特徴だが、セルフサービスのうどんとして食べられることも特徴の一つとなる。
セルフサービスのうどんとは、上の写真のように、あらか丼に入れられたうどんと具を選び
更にそれを自らの手で茹で食べる形のもので、香川では比較的ポピュラーな形態のものとなる。最近は「丸亀製麺」や「はなまる」といった全国チェーンの店で、コシのある讃岐うどんをどこでも食べられるようになったが、本場のうどんを食べてみるのも一興かと思う。
瀬戸内海には多くの島々がある。世界遺産の宮島、自転車で旅するしまなみ海道、小豆島の食案内、直島と豊島のアート紹介……、さらに「海の正倉院」といわれる大山祇神社等々。これら島から島へと渡るアイランド・ホッピングを楽しめることが瀬戸内の魅力となる。
コメント
[…] 瀬戸内国際芸術祭 […]
[…] ちなみに、近畿日本ツーリストのHPにある魅力あふれる街・札幌のおすすめ観光スポットBEST15では、札幌市時計台、大通り公園、元祖さっぽろラーメン横丁、円山動物園、大倉山展望台、サッポロビール園、赤煉瓦庁舎、マジックスパイス、さっぽろテレビ塔、札幌二条市場、サッポロドーム、サッポロ羊ヶ丘展望台、モエレ沼公園、白い恋人バーク、幌見峠ラベンダー園が挙げられているが、北海道開拓記念館は挙げられていない。HPを見ても地味な展示館であるようだ。これらの中で本ブログで現れたものは”瀬戸内国際芸術祭“で述べているイサム・ノグチによるモエレ沼公園となる。 […]
[…] また、中東欧の現代アートは、共産主義の崩壊後に特に活発になっている。多くの国々で新しいアートシーンが出現し、現代の問題や社会的テーマを探求する作品が増えており、ブルノ・ビエンナーレ、ワルシャワ・ビエンナーレ、トルナヴァ・トリエンナーレなどの”瀬戸内国際芸術祭“でも述べているアートを競い合う祭典が数多く開催されている。 […]