Duex Ex Machinaというタイトルは2014年に放送されたperson of interestというドラマに使われていたフレーズを引用している。これは、邦訳では「機械仕掛けの神」となっており、Genaral AI(GAI)と呼ばれる万能な機能を持った人工知能と同義のものとして扱われている。
この言葉は、元来は古代ギリシアの演劇用語で、困難な状況に陥った主人公を救い出すために、舞台上方から(機械仕掛けで)つり下ろされて現れる神を指したものとなる。これは物語の流れや因果関係を無視したもの、つまり日本語でいうと「どんでん返し」や「超展開」の意味合いを持つ。
1956年に「人工知能」という言葉が定義されて以来、様々な技術が提案/開発されてきた。件のテレビドラマでは、天才技術者によってGAIが開発/実用化されているが、現実では、実現はおろか、ゴールさえも見えていない状況にある。今世の中で言われているAIは万能の知能ではなく、限られたことしかできない限定的な知能の機械でしかない。
機械仕掛けの万能の知能を作り出すには、過去から脈々と蓄積されてきた膨大な量の先人の知見をベースとして、そこからさらに独創的な仮説を組み合わせていく事が必要になる。しかしながら、一般的な人間の記憶の容量はそれほど多くなく(最近の認知科学では、人間の脳の容量はメモリに換算すると1GB程度しかなく、それ以上の情報は持っているかのように錯覚しているだけ(説明深度の錯覚)だそうである)、外部にうまく蓄積した情報を活用していく戦略を取らざるを得ない。
本プログではこの機械仕掛けの神=GAIを作る為の技術的なバックボーン技術(プログラミング言語、ICT技術、人工知能、機械学習、DX等)を網羅的に記録していくことを目的に作成している。また、同時にそれらの情報を、多くの人とlifetipsや雑談を交えて共有していければと思う。