BORN TO RUN 走るために生まれた

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BORN TO RUN 走るために生まれた

BORN TO RUN 走るために生まれた」より。

この物語は、ライターである身長193cm、体重104kgの著者が、雪の積もる農道へのほんの三マイル(5km)のジョギングを行なったときに、急に激痛を感じスポーツ医学の権威の医者に見せると立方骨(土踏まず)の炎症と診断され、足の裏に太い注射を打たれた上に、今後走るには安くとも150ドル以上のモーションコントロール付きのランニングシューズを履き、さらに特注の矯正具(400ドル)をつけろと言われたところから始まる。

動物は日々走っていても、身体を壊さず生きていけるのにどうして人間は走り続けられないのか?そんな疑問を持ったまま、「ニューヨーク・タイムズ・マガジン」の仕事でメキシコに出張していた時に、ふと目にした旅行雑誌に載っていたタラウマラ族という、ローブとサンダルという格好で山岳を何十キロも走り回る民族を記事を読み、彼らのことを調べ始めるシーンに続く。

タラウマラ族はメキシコの山間部に住む、レチュギーヤというガラガラ蛇の死骸とサボテンの樹液から醸造される自家製テキーラを飲んで一晩中祝宴を行なった次の日に、まる二日をかけて山間をかけめぐるレースを行うというとてつもなくタフな民族で、ララムリ(走る民族)とも呼ばれている少数民族となる。

彼らは、現代人が行うような特別な食事(レース前のカーボローディングや、日常のタンパク質中心の食事)も摂らず、最先端のランニングシューズや装備もつけずに、現代のウルトラマラソンを走る奏者のパフォーマンスを軽々と凌駕する。

本書では、それらを明らかにするためにメキシコの秘境に出かける冒険談でもあり、また彼らの秘密を会得し(ベアフット)、過酷なトレイルを走るウルトラマラソンでのレースの体験を語るランニング体験談でもある。

読むと(トレイルを)走りに行きたくなる一冊になる。

コメント

  1. […] 前回「BORN TO RUN」でトレイルランの話題が少し出たが、日本での最も歴史があり有名なレースの一つが「富士登山競走」となる。これは毎年7月に山梨県富士吉田市で行われる富士山を登る山岳マラソン大会となる。第一回は1948年(昭和23年)で73回の歴史を誇る。 […]

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