Ubuntuの立ち上げについて

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Ubuntuについて

「Ubuntuスタートアップバイブル」より。今回はUbuntuの詳細と実装について述べる。Linuxの概要に関しては”Linuxについて“を参照のこと

Ubuntuの立ち上げについて述べる。

Linuxは、サーバー、スマートフォン、テレビ、デジタルカメラなど様々な機器の上で動作しているまたくらうどしすてむにおいてもLinuxが圧倒的なシェアを閉めている。そのようなLinuxディストリビューションの中で最も広く利用されているものが「ubuntu」となる。(linuxが用いられているWebサーバーの中で、Ubuntuのシェアは34%で一位(2018年)であり、クラウドやコンテナにインストールするサーバーOSとしてもUbuntuのシェアは大きい)

Ubuntuは無償で配布されているため、個人でダウンロードしてPCで動かすことも容易だし、WindowやmacOSに仮想PCソフトである「VirtualBox」をインストールすれば、他にPCを用意することなく動かすこともできる。

一般的なPCにインストールできるUbuntuには「Ubuntuデスクトップ」と「Ubuntuサーバー」がある。

VirtualBoxへのUbuntuデスクトップのインストール

まずはUbuntuデスクトップのインストールについて、Ubuntuデスクトップをインストールするための「ISOイメージファイル」は公式サイトよりダウンロードできる。

PCに直接Ubuntuをダウンロードする場合、ISO違メードファイルをUSBメモリやDVD-Rに書き込みそのメディアでPCを起動する。

VirtualBox(オープンソースの仮想PCソフトで、ソフトウェア的にPCをエミュレートすることで、別のOSをアプリケーションのように動作できるようにしたもの)にUbuntuをインストールする場合は、まずVirtualBoxを、Oracle VM VirtualBoxのサイトのダウンロードから、それぞれのOSに合わせたインストーラーをダウンロードし、インストーラーを実行してダウンロードする。(基本的にはデフォルトのまま「YES」を押していく)

インストールが完了すると、完了画面が表示されるので「Finish」ボタンを押すとVirtualBoxが起動する。(Windowsの場合、マイクロソフトが提供する仮想化システム「Hyper-V」が有効になっていると、VirtualBoxは動作しないので、Hyper-Vを無効化するために「コントロールパネル」→「プログラム」→「プログラムの昨日の有効化または無効化」を開き、「Virtual-V」のチェックボックスを「オフ」に設定して「OK」ボタンを押し、再起動する)

VirtualBoxが起動したら、ツールバー左の「新規」アイコンをクリックして、設定のダイアログを表示する。わかりやすい名前(ubuntuを含む名前を入力すれば、自動でタイプに「linux」、バージョンに「ubuntu(64bit)」が選択される)を入力して「次へ」ボタンを押す。

メモリサイズは「1-24(1GB)」あればインストールできるが、ubuntuデスクトップを使う場合は「2048(2GB)」以上に設定する。(この値は仮想PCの作成後も変更できる)「次へ」を押す。

VirtualBoxは、ホストOSにファイルを一つ作成して「仮想ハードディスク」として扱う。ゲストOSからは、このファイルが一つのハードディスクのように見える。新しくインストールする場合、「仮想ハードディスクを作成する」のまま「次へ」ボタンを押す。

仮想ハードディスクのファイネタイプはデフォルトの「VDI」として「次へ」ボタン を押す。

物理ハードディスクにあるストレージも、通常はデフォルトの「可変サイズ」のままとする。この設定を選ぶと、データがすき込まれるまで、仮想ハードディスクファイルのサイズは大きくならない。「固定サイズ」を選ぶと、次のダイアログで指定する「仮想ディスクサイズと同じ大きさ」のファイルがホストOS上に作成される。

ファイル名は、デフォルトで仮想マシンと同じものが入力される。仮想ディスクサイズは、デフォルトで「10GB」となっている。Ubuntuをインストールするだけで7GB程度を消費するため様々なアプリを追加するなら25GB以上とする。

「可変サイズ」のままであれば、大容量を指定しても、すぐには大きなファイルが作られないので最大の2TBを指定しても良い(ただし、データを書き込み続けると2TBまで大きくなる)

「作成」ボタンを押すと仮想PCが作成され、VirtualBoxのメインウィンドウに追加される。追加された仮想PCを選択し、ツールバーの「起動」アイコンをクリックすると、新しいウィンドウが開き、仮想PCが起動する。

「起動ディスクの選択」というダイアログが表示されるので、ドロップダウンリストのの右あるアイコンをクリックし「L2 Ubuntuのダウンロード」でダウンロードしてISOイメージファイルを選び、「起動」をクリックすると、ISOイメージファイルから仮想PCが起動する

PCに直接Ubuntuデスクトップをインストール

PCに直接Ubuntuをインストールするには、ダウンロードしたISOイメージファイルを用いて、USBあるいはDVD-Rで「インストールメディア」を作る必要がある。

手順としては、まず容量2GB以上のUSBメモリ(DVD-Rよりも起動時間が短いため推奨)を用意する。WebブラウザでRufusのサイトにアクセスし、リンクされている最新版をダウンロードする。ダウンロードしたファイルを実行すると、Rulfusの更新ポリシーが 表示され、「はい」を押すと、新しいバージョンがリリースされた時に通知されるようになる。

Rufusのメイン絵ぃんどうが表示されたら、用意したUSBメモリをPCにセットし、「ブートの種類」がディスクまたはISOイメージ」となっていることを確認する。メモリのドライブが正しいものになっていることを確認した上で「スタート」ボタンを押し、初回実行時には、新しい「SYSLINUX」のダウンロードを促すダイアログが表示されるので「はい」を押して進める。(SYSLINUXは、USBメモリ、DVD、CDなどからLinuxを起動するために用いられる「ブートローダー」と呼ばれるプログラム となる)

続いて、書き込みモードを選択するダイアログが表示される。これはUbuntuのISOイメージがESBメモリに直接書き込んでも起動できるように「ISOHybrid」プログラムで処理されているためである。

通常は「ISOイメージモードで書き込む」のまま進める。「OK」ボタンを押し、書き込み前の最終確認にも「OK」を押す。ISOイメージファイルの書き込みには数分かかり、書き込み終了がヒョヴされたところで、USBメモリを取り出す。

作成したインストール用のUSBメモリをPCにセットし、起動する。インストールファイルが読み込まれると、Ubuntuの起動が開始される。(うまく起動できない場合は、BIOSの設定で読み込みのドライブ等を見直す必要がある)

Ubuntuのインストール

Ubuntuのインストールが始まると、キーボートレイアウト、インストールするアプリケーションの設定、ストレージ設定(Ubuntuをどのストレージに入れるか)、タイムゾーンの設定、ユーザーアカウントの設定等を経てインストールが開始される。インストールが完了すると再起動する必要がある。

Ubuntuサーバーのインストール

次にUbuntuサーバーのインストールについて述べる。まずubuntuのダウンロードサイトかサーバーISO(例Ubuntu Server 22.04 LTS)をダウンロードする。

サーバーバージョンはネットワークの設定がディスクトップバージョンとは異なってくる。まずVirtualBoxにインストールする場合、デフォルトではネットワークアダプターの「割り当て」が「NAT」となっており、そのままでもUbuntuサーバーのインストールは可能だが、他のPCからUbuntuで動くサーバープログラム(SSHサーバーや、Webサーバー)などへの接続ができない。そこで「パブリックネットワーク」に変更することで、ゲストOSとして動作しているUbuntuを物理LANに接続できる。その後前述の「VirtualBoxへのUbuntuデスクトップのインストール」を参照して、ダウンロードしたISOイメージファイルで仮想PCを起動する。

実PCにUbuntuサーバーをインストールするには、ISOイメージファイルをUSBメモリ等に書き込んで、インストールメディアを作成する必要がある。

サーバー版のライブメディアでPCを起動すると、インストーラーが起動する。言語選択で日本語版はないので「English」のまま「Enter」を押す。

なお、インストール中に「Alt+F2」を押すと「ライブセッション」として動作するubuntuサーバーへりログイン処理が実行され、Bashのプロンプトが表示される。そのまま、ubuntuサーバーとして使うことは可能だが、作成・変更したファイルはシステム終了時に失われる。

次にキーボードの選択画面が表示される。日本語配列にする場合は「↑」を何度か押して「Layout」の「English」を反転させ「enter」を押す。リストが表示されるので、カーソルキーで「Japanese」に合わせて「enter」を押す。これで「Layout」と「Variant」の両方が「Japanese」になる。カーソルキーで「Done」に合わせて「enter」を押して次に進める。

インストールタイプを選ぶ。通常のUbuntuサーバーとしてインストールするなら「Install Server」のまま「enter」を押す。

次にネットワークインターフェースの一覧が表示される。デフォルトで、DHCPサーバーからIPアドレスなどのネットワーク設定を取得する設定になっている。

サーバーとして使うには固定のIPアドレスなどを設定するのが一般的となる。「↑」を押してネットワークインターフェースを選び、「enter」を押すと設定を変更できる。

設定てギルできるIPアドレスが未定ならば、IPアドレスを自動取得する設定で進めても問題はない。インストール後、固定IPアドレスに変更できる。

ここでは、IPv4アドレスなどを手動設定する方法について述べる。「Use a static IPv4 configuration」を選び「enter 」を押す。

サブネット、アドレス、ゲートウェイ、ネームサーバーを設定する。サーチドメインは、必要なければ空欄にしておく「Save」を反転させ、「enter」を押す。

「Done」を押してネットワーク設定を完了すると、HTTPプロキシ設定の画面となる。外部へのHTTPアクセスにプロキシーを経由する必要があるなら設定をする、必要なければそのまま「enter」を押す。

次はファイルシステムの設定を行う。ここでは「Use An Enter Disk」を選択して、ディスク全体を使うこととする。「Manual」を選んで手動で設定することも可能となる。

使用するディスクを選択して「enter」を押す。

ファイルシステムを設定する。デフォルトでは「ext4」が選択されているが、問題なければそのまま「enter」を押す。

ディスクに書き込む前の最終確認が示される。続行するなら「Continue」を選んで「enter」を押す。

自分の名前、サーバー名、ユーザー名、パスワードを入力し「Done」を選んで「enter」を押す。

インストールが進行し、完了画面がでたら「Reboot Now」を選んで「enter」を押す。

Ubuntuサーバーが起動し、ログインプロンプトが表示されればインストールは完了する。

まずは更新されたパッケージをアップグレードする。

$ sudo apt updata
$ sudo apt upgrade

次にSSH(Secure Shell)によるリモート接続を行うために、OpenSSHサーバーの動作状況を確認する。

$ systemctl status sshd

上記のコマンドを入れた時に「active (running」と表示されれば、sshdが動作していることとなる。動作していない場合は”sudo apt install openssh-server”と入力してインストールする。

Ubuntuで動作しているOpenSSHサーバーに他のPCから接続するための、ネットワークインターフェース(イーサネットインターフェース)ら設定されているIPアドレスを確認する。

$ networkctl status

       Status:   routable
      Address:   192.168.111.35 on erp0s3
      

上記の例ではerp0s3と名前のネットワークインターフェースに、「192.168.111.35」というIpv4アドレスが設定されている。

SSHの確認は「Amazon Web Servicesネットワーク入門(4) インスタンスのインターネットへの接続と確認」を参照のこと。

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