ミュシャ
アルフォンス・ミュシャ展が茅ヶ崎美術館で開かれている。
アルフォンス・ミュシャ(1860-1939)は、19世紀末から20世紀初頭、ヨーロッパで花開いた芸術様式「アール・ヌーヴォー」を代表する画家であり、多くのポスター、装飾パネル、カレンダー等を制作したアーティストで“中東欧のグラフィックアートとポスター“で述べているグラフィックアートのはしりとも言うべきアーティストとなる。
彼の描く植物文様で彩られた優雅な女性像は今日まで多くの人を魅了している。
また、ポスター、装飾パネルをはじめ、デザイン集、ポストカード、切手、紙幣、商品パッケージなど、単に眺めるアートではなく、生活に即した作品を作り続けたことも彼の特徴と言える。
アールヌーボーと民藝とアール・デコ
アルフォンス・ミュシャ(1860-1939)は、19世紀末から20世紀初頭、ヨーロッパで花開いた芸術様式「アール・ヌーヴォー」を代表する画家であり、多くのポスター、装飾パネル、カレンダー等を制作したアーティストで“中東欧のグラフィックアートとポスター“で述べているグラフィックアートのはしりとも言うべきアーティストとなる。19世紀末から20世紀初頭にかけてヨーロッパを中心に開花した国際的な美術運動で、「新しい芸術」を意味するものとなる。デザインの特徴としては花や植物などの有機的なモチーフや自由曲線の組み合わせによる従来の様式に囚われない装飾性や、鉄やガラスといった当時の新素材の利用などになり、”街道をゆく オランダ紀行“に述べている市民社会の勃興や”街道をゆく アイルランド紀行(1) 英国の旅“で述べている産業革命という時代の流れの中で、貴族などの特別な人たちに向けたアートではなく、一般の市民向けた建築、工芸品、グラフィックデザインなどの分野に作られるものとなったことも特徴となる。
日本においてもアールヌーボーは新しい計術として受け止められ、広まっていった。
現在でも、資生堂パーラーでは、アールヌーボー調のお菓子を買うことができる。
また”街道をゆく 因幡・伯耆のみち“でも述べている柳宗悦が提唱した民藝も、このアールヌーボーの影響を色濃く受けている。
このアール・ヌーボーの活動も、第一次世界大戦を境に、装飾を否定する低コストなモダンデザインが普及するようになり、”アートとプログラミングに共通する美について“でも述べているバウハウスのようなシンプルなデザインを用いるアール・デコへの移行が起きていった。
コメント