哲学と関連するトピックについて

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哲学について

哲学は、古代ギリシャをはじめとする古代文明から現代まで、多くの文化や時代にわたって発展してきた、人間の知識や存在、真理、倫理、意味などの根本的な問いについて深く考察し、論理的な分析や論証を通じて理性的に解明しようとする学問の一分野となる。

哲学は以下のような幅広い分野を含んでいる。

  • 形而上学: 存在の根本的な性質や実在の本質についての研究。現実の背後にある根源的な原理や、存在の根本的な構造について考察するものとなる。
  • 知識論: 知識の性質や範囲、真理の条件についての研究。知識の取得や正当化についての問題に焦点を当てている。
  • 倫理学: 道徳や倫理の原則についての研究。善悪の基準や人間の行為の正当化について探求している。
  • 社会哲学: 社会や人間関係について考察し、政治哲学や人権、公正などの問題を扱う。
  • 心の哲学: 心や意識の性質や起源についての研究。自己や自己意識、感情などの問題を考える。
  • 論理学: 論理や論証の性質や方法についての研究。論理的に正しい推論や議論の方法について探究する。
  • 形而下学: 現象や現象世界について、科学や実証的な方法に基づく研究を扱う。

哲学は問いを掘り下げるための方法論や論理的な分析を重視する学問であり、人間の思考や知識を深く考察し、抽象的な概念や複雑な問いに対する洞察を追求する学問となる。また、宗教や科学、倫理学、政治学、心理学など他の学問領域との関連も深い。

以下にこれら哲学に関連する様々なトピックについて述べる。

「NHK出版学びの基本-考える教室大人のための哲学入門」より。この本の中では、考えるということについてデカルトの著書を元に考察している。

戸田山 和久「哲学入門」をベースとして。意味とは何か?を考える。

西田幾太郎は、20世紀初頭に活躍し、倫理学、宗教哲学、そして心の哲学に焦点を当てた日本の哲学者となる。西田は、善についての研究を行い、その研究は日本哲学の中でも重要な位置を占めた。西田の善の概念は、近代哲学を基礎に、仏教思想、西洋哲学をより根本的な地点から融合させようとしたものになっている。

哲学は、さまざまな問いに対する深い思索と理論的な考察を行うアプローチとなる。哲学は、論理的な思考、問題解決能力、倫理的判断力などを養い、社会を変革する上で重要な役割を果たしてきた。現代の日本の哲学者である東浩紀は、このような哲学によるムーブメントの一つとして現代のITの進化があるのではないかと述べている。

今回は感情認識の歴史と仏教哲学及び人工知能技術との関連性について述べたいと思う。

  • 公と私 – 公の定義の難しさ

司馬遼太郎の”街道をゆく 台湾紀行”では、台北市の歩道のでこぼこに対して、歩道という公共のものであるのに対して、その歩道の奥にある商店ごとの”私”が優り、自店の都合で店頭の歩道を盛り上げたり、そのままにしているため、道がでこぼこになっていると述べている。

「ソクラテスの弁明」は、「若者を堕落させ、神を信じなかった」として訴えられたソクラテスが、なぜ自分は哲学の対話をおこなってきたのか、なぜ哲学は大切なのかを、当てないの人人に訴えかけた様子を書き記したものとなる。この作品は、ヨーロッパの人たちにとって「哲学することのイメージの原型」となってきた。まさに、「哲学とは何か」を説いたものであり、哲学への誘いの本となる。

そもそも哲学とは、英語で”philosophy”、ギリシア語では”philosophia”となる。”philo”は「愛する」、”sophy(sophia)”は「知恵」を表している。直訳すると「愛知」つまり「知を愛する営み」という意味となる。これは、古代ギリシアで始まり、ローマに受け継がれ、特に十七世紀以降の近代ヨーロッパで発展した。

この哲学の定義の一つに「対話(議論)の営み」というものがあり、その対話(議論)には二つのルールがある。一つ目は、根拠を挙げて主張することで、二つ目は、問題の根っこを考えることとなる。

ここで「ソクラテスの弁明」の第一のキーワードである「不知の自覚」について述べる。この「不知の自覚」は、哲学の持つ、世の中の人々がこうだろうと思っている常識を疑い、「本当にそうなの?」「それはあなたがそう思い込んでいるだけじゃないの?」というスタンスとなる。

哲学では「何が善いのか・なぜ善いのか」を他者との対話の中で明確にし、共有することについて考える。共通理解をくるためには、問い方が大切になる。具体的なステップとしては、実例を出し、意味を確かめ、共通する要素を考え、価値があるとされる理由を考える。

ここでは対話することの意義について述べる。哲学とは、難しい顔をして「ああでもないこうでもない」と考えるだけのものではなく、「ソクラテスの弁明」は、対話の重要性を伝えている。対話を行うためには共通理解を作るためには、問いの立て方が重要であり、それはどう問えば、それぞれが自分の体験を元にして考えていけるのかという現象学的な視点が重要になり、またどうすれば共通な答えが出せそうか(それとも多様な答えがあって良いのか)という点も重要なポイントになるといえる。

Eliza系統の意味を理解しない初期の対話エンジン(人工無能)についての紹介と、言葉の意味と対話との関係をヴィトゲンシュタインの論理哲学、ジェームスジョイスによるメタ文学、禅の悟りに至る十牛図の紹介と禅問答を通して分析し、さらに近年開発されているBERTをベースとしたブッダボットについて紹介する。

古代中国の思想書「老子」は、老子という人物によって書かれた書物となるが、この人物が実在したかどうかを疑う説があるほど、その経歴は謎のベールに包まれている。

マルクス・アウレリウスは、古代ローマ時代の哲学者かつ皇帝で、ストア派哲学の最後の大師の一人でもあり、著書『自省録』で知られている。 彼の哲学は、自己管理、倫理、内省、自制心、そして道徳的な自己改善に焦点を当てていて、哲学を実践することが人生の意味を見出すための重要な手段であると主張していた。 彼の思想は、特にスピリチュアルな分野で影響を与えており、自己啓発やマインドフルネスの分野でもしばしば引用されている。

因果と相関は、統計学や科学的な研究において重要な概念であり、しばしば混同されることがある。しかし、それらは異なる概念となる。

因果と禅と哲学は、異なる領域の概念であり、異なる文化や学問分野に関連しているが、それぞれの視点からお互いに新しい観点を見出すことができる。

コミュニケーションとは、人々が言葉や身振り手振り、表情、書き言葉、非言語的な手段など、様々な方法を用いて、情報や意見、感情を交換し合い、理解し合うプロセスや方法を指す。今回は、臨床心理学者として有名な河合俊雄が書いたミヒャエルエンデのMoMoの解説書をベースに述べる。

認知科学は、人間の知覚、思考、言語、学習、記憶、決定などの認知プロセスを研究する学問分野となる。認知科学は多岐にわたる学問領域の交差点に位置しており、心理学、神経科学、計算機科学、哲学、言語学、人工知能学などの知識が統合される。

認知科学は、人間の認知プロセスを解明することで、知覚や思考の仕組みを理解し、人間の行動や意思決定、言語の習得や処理などに関する理論を構築することを目的としている。また、認知科学の研究成果は、人間と機械の知能の違いや類似点についても考察する上で重要な役割を果たしている。

可能世界(Possible Worlds)の考え方は、哲学や論理学の分野で主に使用される概念であり、現実世界とは異なる可能性のある世界のことを指している。これは、物理的な制約や法則によって制約されず、さまざまな要素や出来事が異なる方法で展開する可能性がある世界であるということを言っている。

これに対して、確率論(Probability Theory)は、不確実性やランダム性を扱う数学の分野であり、事象が起こる確率や結果の予測を行うための枠組みを提供するものとなる。このような観点で考えると、確率論は、現実世界での事象の確率を評価するだけでなく、可能世界での事象の確率を考慮するということもできる。。

人工知能技術(Artificial Intelligence, AI)は、コンピュータシステムが知的なタスクを実行するための技術の総称であり、機械学習、深層学習、自然言語処理、コンピュータビジョンなどのサブ領域に分けられるものとなる。AIは確率論や統計学の手法を活用し、現実世界での事象やデータを解析し、予測や意思決定を行うことが主な目的となる。

  • 知ってるつもり、無知の科学
  • 構造主義
  • 論理哲学論考(ウィトゲンシュタイン哲学)
  • 因果性
  • 存在と時間
  • 自由意志
  • プラグマティズム

キリスト教は、ユダヤ教の伝統やローマ帝国の文化の中で生まれ、紀元1世紀に始まり、イエス・キリストを中心とした宗教的な信仰と教えを持つ宗教となる。キリスト教の中心的な信念は、イエス・キリストが神の子であり、人間の救い主であるということで、キリスト教の信者は、イエス・キリストの死と復活によって罪からの救いを得ると信じている。

ここでは旧約聖書、新約聖書、アウグスティヌスの『告白』等の古い書物と、近年出版されたキリスト教関連の書物について紹介している。

コメント

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